はじめに
GBA後期シングル対戦環境に於いてカビゴンというキャラクターが頭抜けて強力な事は周知の事実であり、カビゴンを用いる事、カビゴンを使われる事は避けて通れない
ポケットモンスターエメラルドというゲームはカビゴンを適切に強く使う事と相手のカビゴンの機能を適切に削ぐ事がその理解への第一歩である
↑ここまでみんな知っているであろうこと↑
あらすじ
最近カビゴンについて改めて考えており、色々育てては比べ、対戦しては調整を繰り返しているが考えが先鋭化しすぎている気がしている こういう時は存在しないメタゲームに勝手に踊っているだけなので考えすぎても仕方がない まだ見ぬ環境に向けた革命的カビゴンの史的唯物論を紐解いていこうと思う
【ネタばれ!!】もしいま自爆カビゴンを使っている人は読まなくていいです 多分それでいいので
エントリーナンバー1 鈍い眠るカビゴン
今回の内容的には全く関係のないカビゴンなのだが、事の起こりとして取り上げておく
2025年夏~秋シーズンにて俺が実際に使っていたカビゴン 特殊に出して鈍いを積んでいき、殴られ続けたら眠ってチャラ 物理へ引いてきた場合も積んだBアップを盾に撃ち合って良しカウンターで迎撃して良しとしている
HBDに振りながら火力を確保するために攻撃技は恩返しとなっているがここに問題があると感じており、麻痺の追加効果が無い分、鋼岩に低リスクで受けられたり後手に回った際の捲りに乏しい しかしながらこの配分での伸し掛かりもサンダーやラティオス、ヘラクロスとの撃ち合いに不安(要所で麻痺頼みになりやすい)があるのが実情
また、カビゴンが長く居座るということは急所や追加効果に被弾する確率が無視できないため、眠るターンの痺れや怯みに対して嫌な気持ちになる事も多い
今回のテーマに通じるポイントとしては相手カビゴンが使うカウンター 地割れ 自爆 に対して明確な解答が無い 個人的にこれが最大の解雇ポイントである
エントリーナンバー2 鈍いカウンター地割れカビゴン
型としては愛知モンフェスタで松前が使用し優勝したものなのだが、この型がものすごく強いのではないかと(エギナチャンネルが)着目した
レトロユニオンオフ以降サマヨール対策に地割れが多くなってきたと感じており、サマヨールは減ったのに地割れが鳴りを潜めないことが初めは不思議だった 実は地割れの妙はカビゴンミラーにもあり、カウンターを伺いながら鈍いを積みあう展開で地割れを見せると相手は動かざるを得ない そこで殴ってきた相手をカウンターで沈めるという算段である 地割れを見せる際にお互いの鈍い数にズレが生じるため、カウンターで大きく削りそのまま上から殴り倒せるのも美しい
もし地割れが当たった場合、HPが満タン近い鈍いを積んだカビゴンが降臨するため、そのまま2タテ3タテでゲームが終わるのもストロングポイントになっている
配分は松前記事(https://matsumae-007.hatenablog.com/entry/2025/09/16/230436)ではなくNo.1を踏襲してHBDベースだが、少しDを落としてSに多く振っている カビゴンミラーで先に動く事とソーナンスに対して先に地割れを2回振りたいので大部分を抜けるであろうラインまで伸ばした
カビゴンを強く使うには?という命題に対しての今シーズンのアンサーであり、カウンター鈍いカビゴンの発展形と感じた
ちなみにこのカビゴンに嵌らないためにどうしたらいいかと言うと、カビゴンかメタグロスで爆破すれば良い
エントリーナンバー3 地割れカビゴン・改
No2にて強いカビゴンの型という言葉が現れたが、カビゴンを強く使うための要素として重要なのは詰まるところ食べ残し+伸し掛かり+S配分と考えている
残飯を持つことで耐久が上がり、且つ相手のヌルい動きを許さないこと、カビゴンへの受け出しや撃ち合いに伸し掛かりの麻痺でリスクを与える事、相手のカビゴンやサマヨール、ソーナンスなどのSを考慮して+1だけ上を取る(AもBも振りたいためSをただ振るのは無駄)設定を見極める事となる
これを配分に落とし込んだのが上記である ここに来て伸し掛かりが無振り恩返し相当となるAを振った 恩返しと伸し掛かりの云々はstoicメモを読んでください(https://stoic4486.hatenablog.com/entry/2025/09/23/214844)
ストメモの内容ではA150が良さそうだが、更に振ってA154としているのはざっくり言えば自分の構築にルンパッパがおり、ルンパがラティオスに弱いため処理速度を意識しているからだ Dを落とした分は伸し掛かりの火力アップと後続にハピナスを採用したことで特殊受けの役割を分散できると判断してである
このように単体の型や性能を評価する際は何でも1匹で見なけらばならない錯覚に陥る(特に計算ベースではそうなりがち)が、シングルバトルは6匹から3匹出すゲームである以上、チームの都合や要請に合わせて数値は設定すべきであり相互作用がゲームに及ぼす影響を必ず考慮するべきなのである
ちなみにSを平凡な値にした結果、同速地割れゲーによりとんでもなく不毛なゲームになってしまい、初手でサンダーミラー雷撃ち合い、どっちか死んだらカビゴンにカビゴン合わせて鈍いカウンター地割れじゃんけんとカスのゲームになってしまった
エントリーナンバー4 地割れ身代わりカビゴン
No.2〜3の変遷の中で、地割れカビゴンって皆が使い始めるとしょーもなすぎるな。と気づいた中、俺達は性懲りも無く鈍ったり地割れしたりを繰り返していた
しょーもないなりに対地割れカビゴンへの対策も編み出されており、1番簡単なのはゲンガーで何もさせないということであった (伸し掛り 地割れ カウンター無効 鬼火入れたり適当に殴れば負けない)
タイマンはそれでいいのだが、ゲンガー自体は他のキャラで小突けば死ぬ程度の安い命なのでカビゴンの選出抑制には全く寄与していない むしろお互いにカビゴン+ゲンガーと並べるカビゲン定食が生まれたり、曲がったスプーン+サイコキネシス搭載メタグロスがゲンガーを破壊し始める始末 正に一寸先はダークの様相を呈す中このカビゴンは生まれた
カビゴン自体がノーマル技の通りを憂いて大文字を採用したり、地割れと火炎放射を併せて地割れの効かないエアやハガネールもチクチク殴れる工科大カビといった型は従来からあるのだが、このカビはゲンガーを削り麻痺を撒くために雷を採用している さらに身代わりを搭載することで相手の地割れを避けた際にこっちが安全に地割れを返せるリターンとカウンター自爆への抵抗力を備えた仕様となっている
身代わりカビというアイデアは松前(またコイツかよ〜)のめざ霊身代わりカビが発端(https://matsumae-007.hatenablog.com/entry/2025/06/17/200736)なのだが、これも対サマヨールのアプローチを不毛カビに流用した形になっている
実際にこれを大河さんに使われた時はHDベースでSを58〜9にしていたらしいが、Dは身代わりがグロスプンキネ耐えくらいにして無補正無振り地震もいい乱数で耐えるようBに再配分したらどうかと思っている
のだが、冒頭で書いた通り、世論が地割れカビゴンやプンキネグロスにきちんと靡いているかは全く不明であり、ドヤ身代わりに対して普通に伸し掛りやコメット、鉢巻瓦割りで殴られると非常にまずい
No.5 自爆カビゴン
カウンターとか気合パンチとか地割れとか鈍いとか情報操作に疲れてしまった貴方に
HDの硬ささえ担保されていれば、特殊と殴り合ってから相手のカビゴンは上から自爆できるのではないだろうか そういった意味では鈍いカウンター地割れカビゴンの目指す、カビゴンでの一対多交換が実現しつつ読み合いのジレンマが無い
これ書いてて思ったけど複数回鈍い積まれたら自爆でもビクともしないんだね
おわりに
君だけの最強のカビゴンを作ろう!(投げやり)